企画展のご案内

第4回企画展 水上勉来町50年記念企画展「飢餓海峡はこうして生まれた」

●期間

平成22年10月2(土)〜11月21日(日)

●企画内容

飢餓海峡ロケ風景、三国連太郎 昭和36年9月3日、文藝春秋社の文化講演会が岩内で開かれ、作家柴田錬三郎、文芸評論家臼井吉見とともに、直木賞受賞直後の水上勉がやってきました。一行は打ち上げ花火の歓迎に驚きながら雷電海岸に案内され、獲りたての魚介類を肴にした歓迎会が開かれます。
その歓談の中で水上は、昭和29年9月26日、岩内で町の8割を焼失する大火があったこと、それが、青函連絡船洞爺丸が遭難した日と同じであったことを知ります。水上はこの話を聞いて「この奇岩・怪石が立ち並ぶ海岸を孤愁を帯びた1人の男を歩かせてみたい」と考えます。これが社会派推理小説として有名な「飢餓海峡」の始まりでした。
いかに水上が、同じ日に起こった二つの悲劇と雷電の光景に創作意欲をかき立てられたかは、岩内を去って僅か3ヶ月、翌年1月5日発行の「週刊朝日」に連載小説として、その1回目をスタートさせたことからも分かります。東京までの帰路、彼の頭の中には、この作品の構想でいっぱいであった、と想像されます。
本企画展は、水上の生まれ故郷、福井県おおい町にある水上記念館「若州一滴文庫」収蔵の「飢餓海峡」関連書物など15点の特別展示を中心に、飢餓海峡誕生の四つのポイント、文化講演会・岩内大火・洞爺丸遭難・雷電海岸風景写真(一部映像)他を展示しています。
映像展示として、東京12チャンネル(現在のテレビ東京)昭和39年放映「雷電海岸の孤愁」を随時上映しています。この作品は、水上の同名の紀行文を元に、実際に雷電海岸にロケをして作られたもので岩内では初公開です。昭和39年当時の懐かしい雷電風景が見られます。

●関連事業

人形文楽若州人形座公園「はなれ瞽女(ごぜ)おりん」(水上勉作)
9月24日(金)午後6時半開演 一般 2,000円 小中高 1,000円
※第3回企画展関連事業の発電所見学無料バスに便乗できます。

●問い合わせ先

岩内町郷土館 0135−62−8020

第3回企画展「エネルギー展」

●期間

平成22年9月5(日)〜11月28日(日)

●企画内容

明治39年、岩内町は北海道で初めて水力発電を行いました。水力発電はエコで地球にも優しい発電でもありますので、このことをメインにした企画展です。
この企画展は、「電気の安心未来を伝える」岩宇ルネッサンス事業、「平成22年度 電源立地地域対策交付金事業」として行われるものです。
内容は、各発電方法やプルサーマルの紹介、エネルギー利用の歴史(人力・石炭・石油・電気への変遷)をパネルや現物を展示して説明します。

●関連事業

泊発電所・とまりん館見学 札幌から岩内までの往復無料バスが出ます。

●問い合わせ先

岩内町郷土館 0135−62−8020

第2回企画展「岩内港完成100年〜海と港の恵み〜」

●期間

平成22年9月26日(日)まで

●企画内容

明治40年、岩内町は自費で現在のお金にして140億円をかけて港の建設を開始します。 今年は、明治43年の第1期工事完成から100周年ですので、それを記念した企画展です。